滲んだ世界

突然

そこまで話して、フッと気づく。

「え、折原って折原…？」

確か、先ほどの女子が叫んでいた名前は、"折原"だったはずだ。

……この人が？

改めて、まじまじ見ると…折原さんは結構ルックスがいい事がわかる。

……きゃーーっ、折原君と同じクラスよ…って言われる感じは…わかる気はしてきた

「あ、ちなみに俺の事は臨也でいいから、俺も優衣って呼ぶし。」

ぼーっとしていると折原さ…臨也は私の顔を見て、ニコッと笑った。

それに対して私は『なんか、変な感じだな』と内心思いつつ頷いたのだった。