†第一章†

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ふと少女が目を覚ますと 視界に広がったのは 見慣れた黒い天井ではなく 綺麗な青空だった。 「…え?」 上半身を起こし辺りを見回すが 見渡す限り草原だった。 現実な訳がない。 昨日切った左手首を強く握った。 「…痛、」 じんじんと痛む左手首に 顔を歪ませながらも 非現実的なこの光景を まだ受け入れられずにいた。 「あれ、人間?」 後ろから、ふと声がした。
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