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《バイコーン》の攻撃は終わったけど、まだナノコのバトルフェイズは終了していない。
「相打ちになったのは意外だったけど、《ボルテック・バイコーン》には相手によって破壊されると互いのデッキからカードを７枚墓地に送る効果があるよ！」
「な、７枚墓地か……」
墓地が肥やされるのは必ずしもデメリットではないけれど、その枚数の多さに少し躊躇いが出た。
けれど仕方ないのでデッキからカードを７枚墓地へと送った。
「それじゃあ次の攻撃に行くよっ。《フュプノコーン》でセットモンスターを攻撃！」
ナノコが攻撃宣言をしたので、ボクはセットモンスターを表向きにした。
「セットしてたのは《スケルエンジェル》だ。効果で１枚ドローするよっ！」
《スケルエンジェル》
星２/光属性/天使族/攻 900/守 400
効果モンスター
リバース：自分のデッキからカードを１枚ドローする。
裏側から表向きになった時に発動するモンスターの効果により、ボクはデッキからカードを１枚手札に加えた。
《スケルエンジェル》は破壊されるけれど、ダメージは受けないのでボクはモンスターをそのまま墓地に送った。
《幻惑獣フュプノコーン》
ATK：1400
vs
《スケルエンジェル》
DEF：400
その後、ナノコは手札を２枚縦向きに置いた。
「リバースカードを２枚伏せて、ターンエンド」
─────
菜乃子→手札：０、LP：3100
《幻惑獣フュプノコーン》、《一族の結束》、伏せカード×２
青年→手札：２、伏せ：１、LP：2200
伏せカード×１
─────
「ボクのターン、ドロー！」
ターンがこっちに回り、ボクはカードを引いた後に手札を一度見直した。
今の手札だと……このカードはまだ使えないハズ……。
一瞬そう考えたボクだったが、溜まった墓地のカードを見て気付いた。
「あっ、そうか。墓地は《ボルテック・バイコーン》で溜まってたんだ！」
ならこのカードを心置きなく使えると思い、ボクは手札の魔法カードを発動させた。
「魔法カード、《龍の鏡》っ！」
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