笑顔の裏には

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「《レプティレス・バイパー》を召喚致しますわ。このカードの召喚に成功した時、相手フィールド上の攻撃力0のモンスターをコントロールを奪います」 「攻撃力0のモンスター…………《スターダスト》っ!?」 一瞬、攻撃力0のモンスターなんて何処に……なんて思ったけど、ボクの《スターダスト》はさっきのターン《ナージャ》の効果で0になってしまっていたんだ! 《レプティレス・バイパー》 星2/闇属性/爬虫類族/攻 0/守 0 効果モンスター(チューナー) このカードが召喚に成功した時、相手フィールド上の 攻撃力0のモンスター1体を選択してコントロールを得る事ができる。 「ええ、頑張って出してくださった《スターダスト》を有難く頂きますわ。そして──レベル8の《スターダスト》とレベル1の《ナージャ》にレベル2の《バイパー》をチューニング致します」 《スターダスト》のカード自体を相手のフィールドに持っていくのはマシーンの性質上面倒なので、こちらの盤上のフィールドの外れた位置にある『奪取ゾーン』に《スターダスト》を置く。 これによりモニター上では《スターダスト》がクィンに奪われたことになる……が、クィンはすぐさまシンクロ素材に使ってしまった。 合計レベル11……。どんなシンクロモンスターなんだ……。 いつもならワクワクして待ち構えてるけど、今回は警戒心しか湧き出てこなかった。 「シンクロ召喚! 全てを封じ込めなさい、《星態龍》!」 《星態龍》 星11/光属性/ドラゴン族/攻3200/守2800 効果・シンクロモンスター チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上 このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。 このカードのシンクロ召喚は無効化されず、このカードがシンクロ召喚に成功した時、魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。 また、このカードが攻撃する場合、このカードはダメージステップ終了時まで、このカード以外のカードの効果を受けない。 クィンの場に現れたのは攻撃力が3000よりも高いモンスターだった。 ボクの高レベルモンスターを除去しつつの高レベルシンクロ……。 やっぱり、ボクの予想通りクィンは強い。 「《星態龍》でセットモンスターに攻撃します」 クィンが攻撃宣言し、画面内の《星態龍》から発せられた剣のマークが裏側のカードへと向かう。
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