笑顔の裏には

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《毒蛇神ヴェノミナーガ》 星10/闇属性/爬虫類族/攻 0/守 0 効果モンスター このカードは通常召喚できない。 「蛇神降臨」の効果及びこのカードの効果でのみ特殊召喚できる。 このカードの攻撃力は、自分の墓地の爬虫類族モンスターの数×500ポイントアップする。 このカードはフィールド上で表側表示で存在する限り、このカード以外のカードの効果の対象にならず、効果も受けない。 このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、 このカード以外の自分の墓地の爬虫類族モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを特殊召喚する。 このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、このカードにハイパーヴェノムカウンターを1つ置く。 このカードにハイパーヴェノムカウンターが3つ乗った時、このカードのコントローラーはデュエルに勝利する。 クィンはフィニッシャーを出せたことに喜んでいるのか、クスクスと笑いながらターンを終えてきた。 対してボクは一切の余裕がなくなっている。 「ボクのターン……ドロー」 《毒蛇神ヴェノミナーガ》……。 制限なく上昇する攻撃力のせいで戦闘破壊が困難な上に、カード効果で対処しようにも効果を一切受け付けない。 オマケに戦闘ダメージを与える度に載るカウンターを3つ揃えれば無条件勝利。つまり3回ダメージを受ければボクの負け。 究極と言って良い程に強力なモンスター。 だけど凌ぐ方法はある。 守備表示なら戦闘ダメージは発生しないからカウンターも載らない。 ただ壁を出し続けるだけなら息切れしてしまうかもしれないけど、ボクの《スターダスト》は戦闘破壊耐性がある。 このカードを守備表示にして耐え切れば、いつか勝機が見つかるハズ……! 「《スターダスト》を守備表示にして、ターンエンドだよ」 「あら、それだけですの? では、わたくしのターン」 クィンはつまらないといった表情でカードを引いた。 けど特に何もしないまま、画面はバトルフェイズに移る。 「《ヴェノミナーガ》で《スターダスト》に攻撃ですわ」 「ど、どうして!? ダメージはないハズ!」 「甘いですわね。攻撃宣言時に《最終突撃命令》を発動ですわよ」 何故無駄な攻撃を……と思った瞬間、クィンがリバースカードを発動してきた。 ボクも知っているカード、それはモンスターを強制的に攻撃表示にしてしまう効果を持っているっ!
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