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次の日、学校に登校するとボクの机の上に、ジンの名前が書かれた入部届が置かれていた。
これで入部メンバーが五人揃ったので、ボクは朝のホームルームが終わるとすぐにミヨちゃんに渡した。
すると「放課後までに処理を終えておきますから、放課後は菜乃子さんと坂江さんたちと一緒に部室で待っていてくださいね」と言われた。
なのでボクたちは放課後の今、部室の椅子に座って待っていた。
「うーん、どうしようかなあ」
「テーマ、一杯ありますもんね」
暇つぶしとしてボクたちは、アイが使うデッキテーマを何にするかについて話し合っていた。
携帯電話でデュエルモンスターズの情報サイトを開き、色んなデッキテーマを見ている。
そんな時、部室の扉がゆっくりとスライドした。
ミヨちゃんが来たのかな、と全員の視線が集中するけどそこに立っていたのは見知らぬ女の人だった。
「こんちはー。ここってデュエル部で良いんだよね?」
少しくすんでいるピンク色のサイドテールの髪に、
制服とは違う黒のワイシャツの上にベージュ色のカーディガン。
そしてフリルの付いた青のミニスカートと黒のニーソックスを穿いている、ボクたちより年上っぽい女性。
少なくとも初めて見たので、学園の先生ではなさそうだ。
「えっと、どちら様ですか……?」
まずはナノコがおずおずと疑問をぶつける。
しかしその反応に、相手も首を傾げてきた。
「あれれ、何も聞いてない感じ?」
「アタシたちは新原先生に、ここで待っててって言われただけなんです」
彼女から返された疑問に、今度はサキが答える。
一体何なんだろう? まあ、綺麗な人は大歓迎なんだけどね。![image=500114457.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/500114457.jpg?width=800&format=jpg)
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