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驚いているのはナノコも同じみたいで、プレミを指摘するべきなのか迷ってドローを躊躇っていた。
するとレナが急かしてきた。
「ほらほら、菜乃子ちゃんのターンだよ!」
「あ……は、はい。私のターンです」
そこでようやくカードを引くナノコ。
レナの自信に満ち溢れた表情から、あれがプレイングミスではないと察したようだ。
「《森の聖獣ヴァレリフォーン》を召喚します。そして効果で手札を一枚捨て、墓地の《おとぼけオポッサム》を蘇生します」
ナノコは手札を全て消費し、こちらもチューナーと非チューナーを揃える。
レベルの合計は4だ!
《森の聖獣 ヴァレリフォーン》
星2/地属性/獣族/攻 400/守 900
効果モンスター(チューナー)
「森の聖獣 ヴァレリフォーン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札を1枚捨て、「森の聖獣 ヴァレリフォーン」以外の
自分の墓地のレベル2以下の獣族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
「私は、レベル2モンスター二体でオーバーレイネットワークを構築します!」
「おっ、エクシーズもあるんだねえ」
けれどここでナノコが選択したのはエクシーズ召喚だった。
ランク2か……。何を出すんだろう。
「エクシーズ召喚、《No.64古狸三太夫》!」
ナノコは守備表示で黒いモンスターカードをエクストラデッキからフィールドに置いた。
どんな効果なんだろう。楽しみだ。
《No.64 古狸三太夫》
ランク2/地属性/獣族/攻1000/守1000
効果・エクシーズモンスター
獣族レベル2モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分フィールド上に「影武者狸トークン」(獣族・地・星1・攻?/守0)1体を特殊召喚する。
このトークンの攻撃力は、このトークンの特殊召喚時にフィールド上に存在する攻撃力が一番高いモンスターと同じ攻撃力になる。
自分フィールド上にこのカード以外の獣族モンスターが存在する限り、このカードは戦闘及びカードの効果では破壊されない。
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