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「レベル1の《スティーラー》に、レベル5の《クイック》をチューニングぅ! 『疾風の使者に鋼の願いが集う時、その願いは鉄壁の盾となる。光さす道となれ』! シンクロ召喚、現れよ。《ジャンク・ガードナー》!!」
新しいシンクロモンスターを呼び出したレナ。
一体どんな効果なんだろうと思っていると、まだ手札から魔法カードを使ってきた。
「私も使わせてもらうよ、《貪欲な壺》! 墓地の《クイック》二体、《ジャンク》二体、《デブリ》をデッキに戻してシャッフル。そして二枚ドローだ!」
ナノコも使用した汎用的な手札増強カード。
けれどレナは何故かシンクロモンスターではなく、メインデッキに戻るカードだけを選んだ。
どうしてだろう?
「そして《シューティングスター》の効果発動だよ。デッキの上から五枚をチェックして、その中のチューナーの数が攻撃可能回数になるよん!」
その説明を聞き、ボクは理解した。
彼女がわざわざデッキ枚数を増やしたのは、デッキのチューナーの比率を増やす為だったんだ!
「一枚目、《ジャンク・シンクロン》! 二枚目、《グローアップ・バルブ》! 三枚目、《シンクロン・エクスプローラー》! 四枚目、《スターライト・ジャンクション》、そして五枚目! ──《救世竜セイヴァー・ドラゴン》っ!!」
一枚ずつ捲り、それを公開していったレナ。
ヒットしたチューナーは三体で、つまり《シューティングスター》は三回攻撃できるんだ。
けど攻撃力が《トール》に負けている以上、攻撃回数が増えても意味がないと思うんだけどな……。
「んじゃ早速、《シューティングスター》で《トール》を攻撃だあ! 『スターダスト・ミラージュ』!」
なのにレナは躊躇わず、そのまま攻撃を行ってきた。
一体どうするつもりなんだろう?
「この瞬間、《ガードナー》の効果、発動だよ。《トール》を守備表示に!」
「えっ!?」
唐突にレナが《トール》のカードを横向きに変えてきたので、ナノコがビックリした声を上げた。
そうか。守備表示に変えれば、ダメージを与えられなくても倒すことはできる!
《極神皇トール》
ATK:3500→DEF:2800
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