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「《プディンセス》のダイレクトアタックはさせないよ。《プレアデス》の効果、オーバーレイユニットを一つ取り除き、《プディンセス》を手札に戻す」
「うぅ、封じられちゃったか……」
《プレアデス》のエクシーズ素材である下のカードを一枚墓地に送り、《プディンセス》を指し示した。
アイは悔しそうな表情を浮かべつつもそれを手札に加えた。
「ティルってば容赦ないわねー」
「ふふっ、仕方ありませんわ。藍さん、初心者とは思えないカードの使い方をしていますもの。ティル様も油断出来ないのです」
「二人とも頑張ってー」
ここでギャラリーが各々の感想を口にしていく。
まあそもそも手加減なんて失礼だしね。
もちろん、《ドゥーブルパッセ》なんていう予想外の手を使われ、余裕を持ったプレイングをするべきじゃないって判断したってのもあるけど。
「ボクはカードを二枚セットしてターンエンドだよ」
こちらもアイと同様に手札一枚残しでターンを終わらせた。
《プレアデス》は相手のターンにもバウンス可能だから、アイからすればかなり面倒なハズだ。
さあ、どう突破してくるかな?
──
藍→手札:2枚、伏せ:1枚、LP:1200
ティル→手札:1枚、伏せ:2枚、LP:2200
《セイクリッド・プレアデス》(ORU:1)
──
「私は永続魔法《マドルチェ・チケット》を発動するよ。そして、手札の《マドルチェ・プティンセスール》を特殊召喚っ!」
カードを引いたアイは魔法カードを置いてから、モンスターを出してきた。
「《プティンセスール》は墓地にモンスターが無ければ特殊召喚できるの。そして特殊召喚に成功した時、手札かデッキからマドルチェを特殊召喚できるんだよー!」
まだそれぞれのカード効果を把握してないボクだけど、今ここで《プレアデス》の効果を使うべきじゃないことは分かる。
アイはまだ召喚権を残してるからね……。
《マドルチェ・チケット》
永続魔法
自分のフィールド上・墓地の「マドルチェ」と名のついたカードがカードの効果によって自分の手札・デッキに戻った時、デッキから「マドルチェ」と名のついたモンスター1体を手札に加える。自分フィールド上に「マドルチェ」と名のついた天使族モンスターが存在する場合、
手札に加えず表側攻撃表示で特殊召喚する事もできる。「マドルチェ・チケット」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
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