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ドローしたカードを確認する。
……まだだ。これではまだ勝負は決まらないね。
「ボクは更に貪欲な壺を発動するよ。墓地の《サンダードラゴン》二体、《プレアデス》、《デルタフライ》、《スカーライト》の五体のモンスターをデッキに戻して、更に二枚ドローするよ」
《貪欲な壺》
通常魔法
(1):自分の墓地のモンスター5体を対象として発動できる。
そのモンスター5体をデッキに戻してシャッフルする。
その後、自分は2枚ドローする。
「うむむ……ティルくん、ここでドローカード連打は強いねえ」
「流石ですわティル様! 一寸の虫にも五分の魂とも言うべきしぶとさ! 素敵です!!」
ボクの連続ドローソースの発動にアイとクィンはそれぞれ発言する。
……クィンのは褒めてるんだろうか……。クィンのことだし、悪気は一切ないと思うけど。
「《融合回収》を発動して、墓地の《サンダードラゴン》と《融合》を手札に戻すね。再び《サンダードラゴン》の効果で、自身を捨てることでデッキの《サンダードラゴン》二体を手札に加えるよ」
《スカーライト》を出した直後には一枚しかなかった手札は、気付けば五枚まで回復している。
自分で使っておきながらなんだけど……今のデュエルってここまで手札を取り戻せるんだね。
ボクがかつて知っていたデュエルとは月とスッポンみたいな違いを感じるよ。
《融合回収》
通常魔法
(1):自分の墓地の、「融合」1枚と融合召喚に使用した融合素材モンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
「そして《融合》を使って、また《サンダードラゴン》二体で《双頭の雷竜》を融合召喚だよ」
「ここで《双頭の雷竜》……。《ティアラミス》の攻撃力は3100なのに……?」
ボクが攻撃力が劣っている融合モンスターをわざわざ出したことに疑問符を浮かべるアイ。
まあこのカードは効果すら持たないからね、疑問に思うのはもっともだよ。
でもきっと、このカードを出せば意味が分かるハズだよ。
「そして手札の《限界竜シュヴァルツシルト》を特殊召喚するよ!」
《限界竜シュヴァルツシルト》
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2000/守 0
効果モンスター
(1):相手フィールドに攻撃力2000以上のモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
「あ、これは……」
「レベル8モンスターが二体……!」
もちろん外野はすぐに気づいてくれた。
融合モンスターはそれ自身が攻め手のように思いがちだけど、このカードもレベルを持っているからね。
ボクは二体のモンスターを重ね、エクストラデッキから星が八個書かれているエクシーズモンスターをその上に乗せた。
「レベル8モンスター二体でオーバーレイ、エクシーズ召喚! 《聖刻神龍-エネアード》!」
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