カードという軌跡

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ホナミは奥の部屋に向かいつつ、悪戯な笑みでナノコに言った。 「だいじょーぶ、大丈夫! いっつもデュエル見てるし、ルールはわかるでしょ? まぁわかんないトコは説明書でも見てっ」 ホナミはそういうと扉を閉めてしまった。 残るはボクとナノコだけ。 「……」 ナノコは相変わらずボクを睨みながら、デッキをテーブルに置いた。 「……するんでしょ、デュエル」 相変わらず睨みながらも、ナノコはデッキからカードを5枚引いて、デュエルの用意をしてくれた。 「あ、うん! ありがとうっ!」 ボクはお礼を言いつつ慌てて、デッキケースからデッキを取り出した。 デッキからカードを5枚引き、ボクも準備を整えた。 「えっと、んじゃあ……」 ボクはナノコの顔色も窺いつつ、デュエル開始の宣言をした。 「「デュエルッ!!」」 ナノコも、案外ノリノリで同時に言ってくれた。
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