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同時刻
「ね、ねぇ…あなた、さっきの地震は何?」
家の中で床掃除をしていた女性が言った
夫と思われる男が言った
「…只の地震じゃないな…もしかすると下級の魔物かもしれんな。」
そう言うと壁に架けてあった剣を手に恐る恐る扉に近づいた
バギャン!バキバキッ!
「かっ………!!!」
「!!!………イ……イヤ…イヤァァァァァァ!」
突然扉を粉砕し剣ごと貫かれた男を見て女性は叫び、へたり込んだ
返り血で所々赤く染まっていた銀色の竜騎士は
ランスに貫かれ激しく痙攣する男を剣に付いた汚れを払うように振り捨てた
ドシャッ!!
「キャァァァァァッ!!」
貫かれた男の身体は壁に叩きつけられ、粉々に飛び散った…
「……対象確認、補足完了…抹殺…抹殺…抹殺…」
その声にビクッと震える
「………あ……あ…………い……っ………」
銀色の竜騎士はランスを握り直し、じわりじわり近づきつつゆっくりと構える
「――――!!!!!!!!!」
ドギョッ!!
声にならない絶叫と共に大きな鈍い音が響き渡り
その後は何も聞こえなくなった……
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