prologue

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一方では別の銀色の竜騎士に無闇に護身用の小剣で切りかかって来る小さな子供がいた 「アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」 ガイン!ギンッギィン! 「………任務遂行の邪魔だ、消去する……」 ズドッ! 「がっ……あ…ゲブッ!!」 「抹殺開始。」 銀色の竜騎士はランスを強く握るとランスが光り 凄まじい電撃と炎が放たれ、子供は消し炭へと変わっていく グゥォォォォォン… 「!……これは放置すれば直に死ぬか……仕方ない、ここは合流地点に戻りクリスタルと共に帰還するとしよう。」 竜騎士は帰還の合図である巨龍の遠吠えに反応し、そう言い残して去っていった 「……カハッ………グ…ヴヴ……!!」 身体は焼けただれ、左腕は腐り千切れかけており、両足は力が入らない しかし両親を殺されたその怒りと憎しみは徐々に強さを増し、いつの間にかその子供は家を飛び出していた 「ユルサナイ…ユルサナイ…ユルサナイ…ユルサナイ……コロシテヤル…!」 程なくして子供は銀色の竜騎士達の前で小剣を構えていた 「生存者?しかも瀕死の子供?」 「何故あれで死なない?」 「任務では全員抹殺の筈?」 銀色の竜騎士達は全員今回の任務完遂条件を確認し、話し合った 「ォ…オゥ…ェ……ダ…ゴフッ………ニ…」 苦し紛れにかすれた声で皆殺しを命令した奴を聞いたが咽が裂け、焼き切れている為に上手く話せない 「我々が村の人間を皆殺しにする命令を出した者が誰か知りたいか?」 「………!!」 子供は竜騎士達を睨む
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