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山崎さんに抱きかかえられ手早く袴に着替え道場の前に連れてこられたはいいが…
「展開はやくない!?しかも山崎さんいつ着替えたんですか…」
「やかましい。お前が袴着替えとるときや」
「えぇ!?早くないでs「やかましい」…はい。すいません」
そう、いつのまにか山崎は渋めの緑の着流しに着替えていたのだ
その色あいがなんとも山崎の雰囲気とマッチしていて襟の間からみえる肌でさりげない色気もでている
いや、似合いすぎでしょ…。色気出過ぎだし。
「なにみとんねん。それより、道場ではまだ稽古しとる奴がおる。んで、ここは女人禁制や。ちゃんと男っぽくするんやぞ?」
山崎は自分を見ていた花香に声をかける
見とれていた花香は焦ったように返事をした
「あぁっ、はいっ!」
花香の返事に少々不安げになりながらも納得すると
「ほな、入るで?準備ええか?ええな」
「えっ!?まだ…
山崎は花香の返事を無視して道場の扉をあけた
ガララッ
「副長つれて参りました」
山崎は土方に頭を下げる
「おせぇぞ山崎!」
「すみません、紅咲が準備に手間取ってたもので…」
「まぁいい。紅咲、さっさと中央にこい。試合始めんぞ」
土方がそう言うと稽古をしていた隊士達が道場の中央をあけるために端に下がり出す
山崎さん仕事モード!敬語!!顔がキリッとしてる!!!てか、キャラ変わりすぎじゃない??猫被りだし、しかも山崎さんも一緒に話してたのになんかなすりつけられたし…
ダンッ!
山崎さんへの愚痴を心の中でこぼしてると右足に痛みがはしった
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