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「雪村君にしか出来ないことをやってくれ。新選組は頼んだ」
「何いってるんですか!これからまだまだ怪我人が増えるのに山崎さんがいなくなったら手に負えないですよ。だから早く元気になってください!」
「そうか、寝たきりではいられないな…」
「そうですよ!まだまだ…
山崎は苦笑した。そして次第に視界がぼやけていく。雪村こと千鶴が薬とお茶を用意して振り返ったときには山崎は息絶えていた
その後、山崎は新選組の人々に見送られながら水葬された
―――
――
「うぅ…山崎さぁん……ック…なんで山崎さん死んじゃうのぉ…嫌だぁ」
私は新選組を舞台に描かれたアニメを見て泣いていた。
私は幕末が好きで、特に新選組が好きで、その中でも山崎烝という人が好きなのだ。それはもう異常なほどに…
「花香煩い。アニメなんだから別にいいだろ?」
「よくないっ!!お兄ちゃんは分かってない!薄桜鬼がどれだけいいか!山崎さんがどれだけ格好いいか!」
「あーはいはい。すいませんでしたー」
「だいたいお兄ちゃんはねー…
そう、私は花香という。本名は紅咲花香(べにざきはるか)平成の世に産まれて17年、高校3年生だ。
今、私はお兄ちゃんに説教をしている。新選組をあんな風に言いやがってムカつくからだ。
「もうわかったって、じゃあなー」
バタン
説教の途中で出て行きやがった……
ムカつくっ!!
「まだ途中だボケェ!!」
シーン
「いいもん、もう一回みるから……グスッ」
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