理由

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さっきの山崎さんとの出来事が私の赤面のせいでバレてしまった 私は恥ずかしくて色々言い訳をしていたが墓穴を掘る一方だ 「おら、着いたぞ」 どうやらそうこうしている内に土方さんの部屋に着いてしまったらしい 私は部屋の前で息を整えた 新選組の幹部の皆さんにようやく会えるんだ… そう考えると急に緊張感が私を襲った そんな私を土方さんはみて察してくれたのか優しい声色で話しかけてくれた 「そんなに緊張すんな。頭は馬鹿だが中身はいい奴ばっかりだ。 お前の信用をもらうためにも未来とやらの話はお前の口からしてもらうが… いいか?無理なら俺が話すが…」 土方さんの優しい声に私はいくらか落ち着くと口をひらいた 「ありがとうございます。いくらか落ち着きました。未来の話も大丈夫です」 私は心配をかけないように笑った 迷惑はかけたくない 「まだ笑顔がひきつってんぞ?無理すんな」 土方さんの優しさが心に染みる でも、こればかりは甘えていられない 「いえ。この事はどうしても自分から話して信じてもらいたいんです。 これからは私は出来る限り皆さんを守っていきたい。そのためには心を開いて欲しいんです。 既にみなさんから信じてもらえる土方さんが話しては危険人物ではないとはわかってもらえても全員が全員、私のことを信じてはくれない。 みなさんには私の目をみて私の心をみて、話を聞いてもらいたいんです。 信じてもらいたいんです。」 土方は花香の目をみて、声を聞いて、彼女の想いの強さを理解し納得したようだった 「そうだな。その方がいいかもしれねぇ。野暮なこと言っちまったな」 「いえ、土方さんの優しさ、十分伝わりましたから」 花香はそういうと笑顔を向けた 緊張のとけた綺麗な笑顔を 笑顔をむけられた土方は花香の華やかな笑顔に一瞬おどろいたがハッとなって暴言をはきながら花香の頭を叩いた 「生意気なこと言ってんじゃねぇ!」 「いたっ!なんで叩くんですか!?」 「うるせぇ!入るぞ」 「あ、ちょ、ちょ、待って。胴着着替えてないんですけど…」 「試験終えて急いで来たとでもいっとけ」
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