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私は自分の事を全て話した
未来から来たということ、山崎さんに憧れているということ、山崎さんや新選組の皆さんを守りたいということ
皆さんの反応は様々だった
驚いている人もいれば怪しんでる人もいるし…
やっぱり信じてもらえないのかな…。
いきなり現れて未来からきたなんて言っても普通むりだよね。
私が落ち込んでいると山南さんが口を開いた
「未来からきたということは、我々の行く末もご存知なのですか?」
「それは、もちろん」
「過去も?」
「はい…それなりには多分」
すると山南さんは思案顔になった
何を考えてるんだろう…
思案顔から閃いたような顔になると山南さんはまた口を開いた
「でしたら、山崎君のことを教えて貰えませんか?
彼は職業上、彼自身の情報は割れてないはずです
おそらく、知ってるのは副長の土方君と山崎君自身だと思うので」
でも、それって山崎さんにとっては不味いことなんじゃ……?
「山南さん。一応、俺は監察型なので人に知られると困るんですが…」
ほら、山崎さんも流石に入ってきた
「大丈夫ですよ。幹部しかいませんから。みんなも山崎君のこと知りたいでしょうし。
ねぇ?」
山南さんはすごくニコニコしながら周りの人に聞いた
「俺はききてぇな~」
おぉ、さっきの色気ハンパないイケメンさん食い付いてきました
「「俺もききてぇっ!(たい!)」」
今度はさっきの背の小さい子と爽やかイケメンさん……って幹部だったの2人とも!?
…てことは、あれが永倉新八……?
私の理想像が崩れた音がした
「ほら、みなさんもこう言ってることだし」
山南さんにそう言われると山崎さんは不満げな顔で納得?した…と思う
そういう事にしとこう
「あの、私からすればあくまでも過去のことなので史実が違ければ間違いがあるかもしれません。
それでも……?」
「結構ですよ」
山南さんは優しく微笑んだ
この人は私のことを信じてくれようとしてくれてるんだ
だから、こうやって証明する機会をくれた。
私の得意なことで。
本当にありがたいな…
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