屯所

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違った。ここは私の時代とは違った。 なぜって?だって、着物が普通、刀が普通。 しかもここの地名は京と言う。京とは現在の京都の昔の名だ。 それに…辻きりって… 最初は目の前の人が時代劇好きかよっぽど頭がおかしい人かと思った… でも、通じない言葉があったり、どこか噛み合わなかったり… それに、この人の目は嘘を言っていない。 だから、仮説をたてた。 タイムスリップという仮説を… ――― ―― 「…のっ!……あのっ!」 「あぁっ!はいっ!?」 私は声をかけられてハッとなる 「どうしたんですか?いきなりボーっとされて…」 「いえ、ちょっと…それより、ここはどこですか?」 「屯所です」 「なんの屯所ですか?」 「壬生浪士組のです」 「あぁ、壬生浪士組の……って壬生浪士組の!?」 「そうですがなにか?」 壬生浪士組!?壬生浪士組!?ヤバいまじ!?嬉しすぎて泣きそう! 「ああああなたのお名前は!?」 「沖田総司です。あなたは?」 「紅咲花香です!! 沖田総司ってあの沖田総司ですか!? 組内の剣豪1位2位を争うという、近藤勇が大好きで、若くして剣の天才の!?」 「紅咲さんですか…まぁ多分その沖田総司で合ってま…「はわぁ~っ!感激ですっ!あなたに会えるなんてっ!!」 私は嬉しすぎて手を取ろうとする が、いきなり前から低く警戒したような声がとんできた 「それより…何故近藤先生の名をしっているんですか?…返答次第では斬りますよ?」 青年、沖田総司は突然刀を私の首にあて、殺気をだした 「いっ、いきなりどうしたんですか…?」 「質問してるのはこっちだ。何故しっている?」 この人本気だ… 花香は突然の殺気と首に当てられたら刀により精神を保つのがギリギリだった ヤバい…意識が… 花香の意識が飛びそうになったとき カチャ 彼は刀をしまった 「まぁ、いいです。どうせこれから尋問されるでしょうし。行きますよ」 沖田さんは立ち上がると障子をあけた
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