日の当たらない場所

5/550
前へ
/550ページ
次へ
青蘭高校……だっけ。その高校からは大勢の人が出てきた。その生徒が男子しかいないことに気づく。 「男子校なの。」 後ろから投げ掛けられた声にビクッと体を震わせる。振り向くと、あの人を中心として四人の女子がこちらを見て笑っていた。 「なに?結香ちゃんも男子とか興味あるんだぁ。」 「この子が噂に聞いた結香ちゃん?」 「うっわぁ、ぶっさいくぅ。」 あたしを見てバカにするように笑う四人。あたしの足は固まって、動くことができない。 あの人たちが怖い…… 「ねぇ、私たちと遊ぼうよぉ。」 「屋上行くよ、屋上!」 知らない女子に腕を引かれて無理矢理階段を上らされる。 一番上の階について扉を開けると、一人の女子があたしを投げ飛ばした。
/550ページ

最初のコメントを投稿しよう!

459人が本棚に入れています
本棚に追加