現代の少女

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人の命は儚い… 私たち現代の人間はそんな当たり前のことに気付いているようで分かっていない。 朝。 みんなが会社や学校に行く支度をする時間帯。 もちろん私も例に漏れず支度をする。 支度をしながら毎日脳裏によぎるのはサボろうかなっていう思い。 別にいじめられているわけではない。 ただ誰にでもある楽をしたいという衝動に駆られるのだ。 そんな衝動を払いのけ私は制服を着て朝ごはんをつくる。 作るといっても食パンを焼いてバターとジャムを塗って牛乳と一緒に食べるだけ。 我ながら簡単な朝食だと思う。けど朝から豪勢な食事なんて食べてたら時間もなければ胃もびっくりするしな。 「朝ごはんも食べたことだし行ってきます。」 私は誰もいない部屋に律儀に挨拶をして家を出た。
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