護るために

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二人が訪れたのは先ほど収録していた番組の看板とも言えるコメンテーターが集まる楽屋だった。 澤口が既に帰ってしまっていたのは幸いと言うべきか。 中にいたのは池田、武田、植木、大多和、テレンス、尾木と言ったいつもの評論家メンバーだった。 黒迷の二人は澤口には悪いと思ったものの、彼の今措かれている現状を仲間でもある彼等に知っておいて欲しいと言う考えから話そうと決めたのだ。 突然の黒迷の来訪に皆一様に驚いた表情を見せたが、この後の黒迷の話に今度は沈黙してしまった。 「信じられませんね…澤口先生がそんな目に遭っていたなんて…」 テレンスがテーブルに拳を叩きつける。 その拳は怒りに震えていた。 「そんな…ドラマみたいな話が現実にあるなんてね…」 尾木が躊躇いがちに口を開く。
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