護るために

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「驚いた。ずいぶんと積極的ですね」 男はわざとらしく両手を広げた。 そんな彼を澤口は無表情に見つめながら感情の隠らない声でいい放った。 「私を抱きたいのでしょう? それならさっさとして下さい」 ジャケットを脱ぎ捨てシャツ一枚になった澤口を男は厭らしい笑みを浮かべながら眺めていた。
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