ちょこれーと

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下田に対するこの気持ちは一体何なのだろうか。 本当、俺はどうしたのだろうか。 珍しいから、と思ってるからにしては少々気持ちが激し過ぎるような気もするし…。 「あー、もう。 イライラするなあ」 気持ちを持て余して、席から立ち上がると、意味もなく教室を歩き回る。 そうでもしないと、気持ちに飲み込まれてどうにかなってしまいそうだったから。 「朝輝、君…?」 教室内を2周くらいした時だった。 不意に後ろから声をかけられて、反射的に振り返ってみると。 「下田…。」 そこには俺の悩みの種の下田がいた。 「どうしたんですか? こんな時間に」 今にも消えそうな小さい声で問いかけられて、心臓が速く動きだすのが分かる。 そして、もやもやの中に何か別の感情が混じるのが分かる。 「俺は祐太――友達待ってるだけ。 そういう下田はどうしたんだよ?」
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