ちょこれーと

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内心はぐしゃぐしゃしていたけど、なんとか冷静を装って、そう問い返す。 本当は昨日の事とか色々と聞きたいことはあったけど、そんなことを聞く余裕は今の俺にはなかった。 「俺はちょっと、ね。 忘れ物があるんですよ…。」 それだけ言うと、下田はごそごそと自分の机を漁りだした。 何故だかわからないけどすごく気まずくて、俺は自分の席に座ると、再び突っ伏した。 「…あの」 突然、声をかけられて、びくりと肩が跳ねる。 「…何?」 ビックリした事が恥ずかしくて、何事もなかったように振り返って返事をすると、クスクスと笑う下田が目に入った。 「…笑うなよ」 「ごめんなさい。 俺が突然呼んだのが悪いんですよね。 …朝輝君さ、お腹減ってないですか?」 「お腹?」 突然問われたことに何かと思って聞き返せば、ぎゅるぎゅるっと自分のお腹が鳴った。
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