その日の夜

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「ったく、あのヤロウ。びっくりしたじゃねえか(怒)」 良守は結界の中で呟く。 良守はいつものごとく、修行部屋にて修行していた。 「アイツはいつも説明が足んねえんだよ!」 正守によると、今日の夜。つまりこれから蒼士がこの墨村家に泊まるらしい。 しかも長期間。 (朝いきなり言うことかぁ!?こちとら眠いんだよ!) 内心苛立ちながら、「…そろそろくるか?」と、時計を仰ぎ見た。 まるで期待しているかのように。  ピンポーン 「はーい」 父さんの声。 それと 玄関の開いた音と、数人の足音。 (…多くね?) すっと立ち上がり玄関に向かう。 玄関につくと見慣れた人が三人。 「…あれ?」 「あ!」 「あ゛?」 「………」 …、説明すると。上が秋津、次が影宮。最後が無言の氷浦。 「ん?兄貴は?」 ふと、いるべき奴がいないことに気が付く。 「ああ、頭領なら仕事で一週間は帰って来れないってよ」  あのヤロウ 「またかよ!!」 「え?何が?」 「あ、すまん(´・ω・`)」 今のは兄貴に怒ったのであって秋津に怒ったわけではない。 「あー、まぁ取り敢えず上がれよ。部屋案内すっから」 失礼しまーす と三人が家に上がる。 三人が家に泊まるのは1ヶ月。 何やら夜行(?)の都合でこっちに泊まるらしい。
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