その日の夜

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取り敢えずごはんを食べ終わって、秋津は父さんの手伝い、利守は学校の宿題。影宮は一人部屋に戻った。 俺は自分の部屋に戻った。 ……で、何故か後ろをついて来る氷浦。 部屋の襖を開けて中に入る、続いて氷浦。 「……………」 コロン 「って寝んなよ!!」 「…?」 「? じゃねぇよ!!何人の部屋来て速攻寝てんだよ!?」 ズバッと突っ込む。 「ねむ…かった、から」 「なら下で寝ろよ!」 ここは俺の部屋だろ、と主張する。 「…布団が、足りません」 「は?」 「布団が、たりない…」 「言い方じゃなくて」 何回目だ、このやり取り。 「さっき、布団が…足りなかった」
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