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人は1日に何度も夢を見るが、忘れてしまうと言う。
では記録をとったらどうだろう。
そうして俺は毎日意識して夢を思い出して日記をつけることにした。
これはごく最近のものである。
気づいたら俺は学校で授業を受けていた。
夢でよくあることだがいきなり訳が分からないところから始まる。今回もそうだ。
数学の先生が黒板に何か書いている。すると横の奴が眠り始めた。よくある光景だ。先生は気づいておこしにくる。
まだ寝ている。
先生がだんだん怒り始める。
まだ寝ている。
俺は見かねてつついて起こそうとする。すると…
突然さっきまで寝ていた奴がいきなりこっちを睨みつけてきた…先生をみると…先生も睨んできた。
よく見ると周りの奴も睨んでいた。気まずい数秒。
突然よこのやつがとびかかってきた。俺は起きているときには絶対無理な超人的なスピードでとびさがる。
これも夢の中で時々あるのだが、自分が周囲よりも高い能力を持っている。
この時幾つもの事が同時に起こった。
教室の中心に巨大な蟻地獄の巣が床から生えて来たかのように現れ、自分もふくめクラスメートもみな中心に引きずり込まれ始めた。
っと同時に皆が笑い始めたのだ。
みんな狂っていた。
俺も狂っていた。
そうして一人、また一人と引きずり込まれ、俺と襲ってきたやつだけになった…
いきなりそいつが噛みついてきた。あまりの痛みに…
痛みで目が覚めるなんて毎回起こるわけがない。実際痛みは感じる。ただほんとにされるよりはましなだけである。
あまりの痛みに急に死の恐怖を感じた。俺は必死に噛みついている奴を離して蟻地獄から逃げようとしたがもう手遅れだ。
蟻地獄はその牙を俺に突き立てようと中心から出てきた。噛みついている奴も離れない。
俺は必死になって叫んだ。
「嫌だぁ~~~~~~~~」
目が覚めた。
軽い吐き気を感じながらふと思った。
生きてる。
なんか学校、行くの怖いな。
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