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理解出来なかった。
けれど、私は驚きはしなかった。
そうか…
その瞬間、答えが解った。
私が逃げていたのは、私が向き合おうともしなかった私自身だったんだと…
すると、もう一人の私はそっと私に手を差し伸べてくれた。
優しい笑みを浮かべながら…
私はその優しく差し伸べてくれた手を取った。
すると、さっき最後の力を振り絞った私の身体がスーッと癒されていく。
私は立ち上がり、もう一人の自分にお礼も言わず、とにかく謝った。
お礼を言うよりも先に伝えなければいけないと思ったからだ。
謝らなければいけないと心から思ったからだ。
どうやって謝れば良いのかも分からなかった。
どんなに謝っても許してはくれないと思った。
でも、もう一人の私は…
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