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「大丈夫だよ。君の気持ちは僕が一番分かっているから。だって、僕らは一つなんだから」
そう言い残し、笑顔のもう一人の私は静かに消えていった。
すると、私の目の前に扉が現れた。
私は泣きそうになった。
だけど、泣かなかった。
ここで泣いてしまったら、駄目だとそう思ったからだ。
もう一人の自分がくれた答えが目の前にあるんだ。
進もう。
私はその扉を開いた。
その先に何があるかなんて分からない。
けれど、不安はなかった。
だって私は…
独りじゃないんだ。
ちゃんとココにいるんだって…そう思えたから…
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