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怜茨「さて、と」
車を停めて、依頼人がいる屋敷の正門に移動する。
門にはSPが一人で門番をしていた。
「黒龍様と緋龍様ですね?我らが主がお待ちかねです。どうぞ、中へ」
SPに案内され、俺たちは応接室に案内された。室内には依頼人が既に待っており、灰色のスーツに身を纏っていた。
「待っていたよ。さぁ、2人とも座りたまえ」
俺たちは無言でソファに座る。
秋葉「依頼は完遂した。自明党の英田満彦およびその妻の殺害」
「ふむ。よく殺ってくれた。これで我が明守党の勝利は約束されたも同然!」
中年オヤジの下品な笑い声が部屋に響く。正直ウザイ。
怜茨「喜んでいる所、悪いがしっかり払うもんは払って貰うぜ」
「ああ、これだよ」
依頼人の後ろにいたSPが黒いケースを俺たちに渡した。
秋葉が中身を確認し、頷きながら蓋をする。
怜茨「確かに。……じゃ、俺たちはこれで」
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