名前、違うんだけど

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キーンコーンカーンコーン つまらない日常。 いつもと変わらない毎日。 くだらないクラスメートたち。 そして、良くならないわたしの頭。 「席につけー」 最初っから席ついてるんですけど。 「今日は前から言っていた転校生を紹介する」 「……」 担任の城崎の隣に立っている男の子は、名前も言わずにわたしの隣の席に座った。 …え、わたしの隣。 「栗田! よろしくなー」 「はい」 恐らく城崎が命令したのだろう。 城崎が黒板に大きく名前を書いた。 『柏原竜』 かしわばら、りゅう…? わたしってば隣の超美形男子に見とれて、名前の読み仮名とか聞くの忘れてた。 .
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