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男の言うとおり、すぐに開けた場所が、金網の向こうに現れた。
大きく破れた金網を潜り抜けると、足下でジャリっと音がする。
目の前には、玉砂利を敷き詰めた地面上で、左右に伸びる三対の平行線が、月の光を反射して妖しく銀光を放っていた。
ここが男の言ってた線路だ。
「お! あったあった!」
線路を越えた向こう側には、倉庫のような小屋が見えた。その小屋を見付け、それからあそこでの行為に期待を膨らませて、嬉しそうに声を上げる男。
コイツはお姉ちゃんの時も、こんな風な喜んでいたのだろうか。
気持ち悪い……
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