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それに狂ったような叫び声というオプション付きだ。
『/"ギャイヤハ%=ハハヒイ#ハヒヒッ!!』
常人の女子高生とは思えない速さでどんどん距離が縮まっていく。
そう、さっきからあんな化け物のような女子高生とずっとこの調子でもう何十分もこうして鬼ごっこしているって訳だ。
中学三年間はバスケに従事(?)していたとはいえ、流石にもう限界。
脇腹が凄く痛いし、そろそろ反撃をしなきゃだけどッ。
上の階にエア・シャフトと純鉄が装填されたマガジンを落として来てしまったし!
「あー!何で俺ばっかこんな目に遭うんだよぉぉぉ!」
改めて説明すると、後ろから追い掛けて来ているあの女子高生は……………………悪霊だ。
で、何で悪霊と鬼ごっこなんてする羽目になったのかと言うと。
時間を大分巻き戻さないといけなくなる。
―――――――――――――――
同日 PM 15:40 【1年C組教室】
「で、今度は何だ?」
希は机に頬杖をつき、不機嫌そうに、目の前に座っている同じ詰襟を着た男を睨んだ。
「まぁまぁ、そう睨むなよ希」
ほら笑顔笑顔と付け加えて男は希の机にひじ掛ける。
「いや、悠。お前がそうしてニコニコ顔で俺の元に来るときは大抵ろくな事じゃないだろ」
そう、この男が持ってくる事の大抵はろくな事が無いのだ。
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