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俺は改めて目の前の女子を見た。
ウチのクラスの総務委員兼風紀委員の高梨麻那さん。
悠と同じで中学時代からの付き合いで、俺は高梨さんと呼んでいる。
クラスの他の連中の大半は、先に挙げた役職に則して【委員長】と愛称を込めて呼んでるらしい。
中学の時も三年間、学級委員なる仕事をこなしてきた高梨さんは確かにミス・委員長なのかもしれないな。
背は未來と殆ど同じ、背まで伸びている黒髪が印象的で。
学園指定のセーラー服がとてもよく似合い、大和撫子という言葉がそっくりそのまま当てはまる。
之だけなら清楚、しかしスレンダーな身体つきから一ヶ所凸った部分を見てしまえば、活発なイメージに変わってしまう。
さて、唐突だが聞いてみるか。
委員長と言ったら?
――――――
俺は迷わず眼鏡を連想する。そう、眼鏡なのだ。
委員長と言えば眼鏡っ子と相場が決まっている!
しかし高梨さんは眼鏡を掛けていない。ならばコンタクト?
そう以前聞いたら、「裸眼だよ?1,5」と当たり前のように返ってきた事がある。
そんな裸眼の大きな瞳も高梨さんのチャームポイントだろう。
「朝から3人とも楽しそうね?」
俺は肩をすくめて、ふっと笑った。
「楽しいのはこいつらだけだって」
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