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昼休みと言う事もあり、教諭も出払っているのか席が半分くらい空いている。
また此処に残っているという事は弁当を持参しているか、購買で買って来たのか、仕事をしているかだ。
内心でご苦労様です。と呟いてから職員室を見渡した。
え~と……氷河先生は……と。
入学してから来た覚えが無い職員室。
自分のクラスの担任である氷河先生の机なんても把握してるわけがない。
事前に聞いておけば良かったと後悔し、溜め息をついた。
取り敢えず近くに座っていた。
何処のクラスの担任なのかも分からない教諭に聞こうとした俺に、遠くから不意に声がかけられた。
「あ~高山君?こっちこっち!」
どっちですか?
俺は声がしたっぽい方向に顔を向けると、資料が山のように積まれた窓際にあるデスクから、にゅっと細い手が伸びるのが目に入った。
「ここっ!ここよ~!」
その手がひらひらと風に吹かれる稲穂のように揺れている。
俺は早歩きでそのデスクへと向かうと。
背もたれが高いチェアに座って、おそらく何処かのコンビニで買っただろうミートパスタを食べている氷河先生を発見。
成人女性の平均身長よりもやや低めの小柄な氷河先生。
資料の山に隠れてて全く見えんかったぞ。
「結構早かったね?弁当食べてからででも良かったのに」
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