第2話:真条彩音

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時計を見てみると時刻13時10分。 今のチャイムは昼休みの終わりを告げるものである。 べ、弁当……が……… 落胆している俺とは打って変わって真条は微笑みを浮かべたまま、俺にもう一歩近寄った。 「高山君、これを」 そう言って何かメモのような紙切れを手渡してきた。 「……えっとこれは?」 「放課後にその紙に書いてある場所に来てもらえない?話の続きはそこで」 俺がメモを受け取ると、真条はくるっとスカートを翻して軽やかな足取りで自販機コーナーから出ていく。 「ちょっ……!」 俺はその真条の後ろ姿を茫然と見送った。 5時限目には遅れてしまった事は言う迄も無いだろう。 真条彩音―――――。 俺から彼女へ対する第一印象は…………そう、不思議な子。 ただそれだけだった。 ⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒続く
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