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“はっ?……えっ?……拓…兎?”
翔は最初、拓兎が何を言い出したのかわからなかったが、拓兎の2回目の言葉によって徐々(じょじょ)にわかってきたのだった。
『マジ…か………』
“よりによって拓兎かよ。”
翔が一言そう言うと、2人は黙ってしまった。
『………俺の事は気にしなくていいから。―――』
沈黙が堪えられなくなった拓兎は話出した。
『………』
『―――俺は別に好きとかねぇ~から。………俺は翔を応援すっから。』
『………』
『わりぃー』
何も言わない翔に拓兎はなぜかそう言ってしまった。
『……何謝ってんだよ。拓兎は何も悪くねぇ~だろ?……………とりあえず帰ろうぜ。』
『………あぁ~。』
そう言うと2人は自転車小屋へ向かい、帰る事にした。
2人は無言のまま家に向かっていたが、翔が沈黙を破り、話出した。
『……なぁ?拓兎?………俺。……俺、相手が拓兎でも諦めねぇ~から。……拓兎…は……いいから。―――』
“拓兎には…頼れねぇ~よな。”
翔は手伝って貰うと拓兎が悪者になってしまい、そうさせる訳にはいかないと思ったのだった。
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