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『翔~。』
『…おっ、拓兎。はよ。』
拓兎が見る、翔の顔はいつにも増して楽しそうだった。
『楽しそうだな?』
『当たり前だろ~。』
翔は今日から歩音に関わる事が出来る、話す事が出来ると思っただけで浮かれていた。
歩音の身に大変な事が起こっているとも知らずに………。
学園に着いた2人は拓兎は教室へ翔は歩音の教室に向かった。
“ん~~。………あれ?まだ来てねぇ~のか?”
翔は教室の中を見渡したが歩音の姿はなかった。
“待ってみるか。”
翔はそう思うと歩音の席に行き、座った。
そんな翔の行動を見て教室にいた人達はざわつき出した。
しばらくすると翔は歩音が教室に入って来たのを見つけた。
『姫宮さん!!』
翔は歩音を見て驚き、名前を呼び歩音の元に向かった。
『……ちょっと。』
翔は周りを見て視線が自分達に集中している事に気付き、そう言うと歩音の腕を掴み、教室を出ようとした。
“イタッ”
歩音は痛みを堪え、翔の手を振り払った。
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