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“えっ!?”
翔は振り払われた事に驚き、歩音を見た。
『………私に…構わないで下さい。』
歩音は翔にだけ聞こえる位の声でそう言うと自分の席に向かった。
『ちょっt‘キンコンカンコン’
翔が声をかけようとした時、運悪くチャイムがなってしまった。
“くそっ”
『次、来るから。』
"次の休み時間の時に来る"と伝え、翔は教室を後にした。
“これでいい。あの人と関わるからこんな事になるんだから。次、来ても追い返せばいい。だって好きな訳じゃないんだし。”
歩音がそう思っていると担任の先生が教室に入って来て授業が始まった。
教室に戻った翔は席に着くなり机を1回殴った。
“くそっ!!早速かよっ!!”
翔は歩音がなぜ怪我をしていたのか自分なりにわかっていた。
『……し…』
拓兎は翔がキレているのがわかり、翔の所に行こうとしたが担任が来てしまったため、止めたのだった。
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