【Ⅰ】

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部活が終わり拓兎と2人だけになった部室で翔が拓兎に話しかけた。 『ん~。………よしっ!!決めた!!俺、明日コクるわ。』 『おぉ!!』 『……あっ!?でもなぁ~。―――』 翔は何かに悩み、そう言うと頭をかいた。 『何だよ。今"決めた"って言ったばっかりじゃねぇ~か。』 拓兎は翔がまだ渋っていると思い、そう言った。 『ちげーって。そうじゃなくて呼び出し方。』 『呼び出し方?』 『あぁ~。逢わねぇ~と出来ねぇ~じゃん。』 『まぁ~、そりゃ~そうだな。』 拓兎がそう言うと翔は“ん~”とまた悩み出した。 すると、しばらくして拓兎が口を開いた。 『手伝ってやろうか?』 『……えっ!?マジ?』 『あぁ。俺が呼んできてやるよ。翔が呼びに行ったりしたら大変な事になるもんな?』 『おぉ~!!マジ助かる。さすが拓兎だぜ!!』 翔はそう言うと拓兎の肩に腕をかけた。 『で?いつ、どこにするんだ?』 2人はその事について話始め、明日の放課後、部活終わりに屋上で告白する事を決めたのだった。 そして2人は帰って行った。 .
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