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次の日の放課後。
拓兎は隣のクラス、歩音がいるクラスにやってきた。
拓兎と翔は同じクラスだが歩音は隣のクラスだった。
“え~っと~。………あっ!?いた!!”
歩音のクラスにはもうほとんど生徒は残っていなかった。
拓兎は歩音を見つけ、歩音の元へ向かうと声をかけた。
『姫宮さん?―――』
『……えっ!?』
歩音は部活に行く準備をしていると声をかけられ、顔を上げてみるとそこには好きな、大好きな人がいて驚いた。
しかも直接逢った事も話をした事もない人に声をかけられたのだ、歩音は顔を上げたまま固まってしまった。
そんな事とはつゆしらず、拓兎は話始めた。
『―――今日、部活が終わったらB塔の屋上に来て欲しいんだけど。必ず!!……じゃあよろしく。』
拓兎はそう言うと歩音の返事を聞かずに教室を出て行ってしまった。
“……………えっ!?…何!?…どう言う事!?”
歩音には一体何が起こったのかわからなかった。
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