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拓兎が歩音に屋上に来るようにいい、歩音の教室を出た後、隣の教室にいる翔の所へ行くと2人は部活に向かった。
『翔、一応行ってきたぞ。返事は聞いてねぇ~けど。"必ず"って言っといたから大丈夫だろ。』
『サンキュー、拓兎。』
『あっ!?B塔でいいんだよな?』
『あぁ~、あこ(⇔あそこ・あっち)はほとんど誰も立ち寄らねぇ~所だから誰も来ねぇ~しな。』
B塔は一般教室とは離れていて移動授業の時以外使わないため、放課後にわざわざB塔に行く人などほとんどいない場所だった。
『まぁ~な。で?どうコクるか決めてあるのかよ。』
『いやっ。全然。』
『おい!!マジかよっ。』
『まぁ~何とかなるって。』
昨日まで散々悩んでいたくせにあっけらかんとして言う翔に拓兎は呆れた。
そして、翔は拓兎の肩をポンと叩くとグラウンドへ向かった。
その後に着いて拓兎もグラウンドに向かった。
部活が終わった2人は部室で着替えをしてみんながいなくなったのを見計らった拓兎が翔に声をかけた。
『頑張れよ。』
『あぁ~、ぜってぇ~落とす。』
『じゃ~、俺は向こうにいるから。』
『おぉ~。』
そう話をしながら2人は途中で別れ、拓兎は下駄箱の所へ翔はB塔の屋上へ向かって行った。
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