絶対強者

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ダークが村へ戻ると、村人達が集まって異様な空気を醸し出していた。 何かあったかと問えば、みんな俯き気まずそうにしていた。 「…ポポが、居ないんです」 「?山頂にはいたが…」 その言葉を聞いて、村人達はハッと顔を上げた。 何かまずかったかと首を傾げると、話してた村人がいきなり手を合わせた。 「ポポノタンを取って来てくれませんか、お願いします!」 「あぁ、構わないが…」 あまりの剣幕に、ダークはたじろぐ。 ポポが移動することがどれ程大変なのか、いまいち分からないのだ。 「ポポ達は、普段は山の麓に居るのですが…山頂には滅多にいかないのです」 「つまり、何かあると?」 「はい…危険だと分かっててハンターさんに頼むのも悪いですが…」 「気にするな。依頼はこなすためにある」 そう言って、ダークは相手の顔も伺わず、加工屋を目指した。 「取ってきたぞ」 「おう、ご苦労さん!」 報酬を受け取り、また雪山へ向かおうとすると、加工屋に呼び止められた。 「ハンターさん…気を付けてな? あと、さっきの依頼を受けてくれてありがとな」 ダークは手を挙げるだけだった
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