28人が本棚に入れています
本棚に追加
「あんな奴相手にまともに戦うわけねぇだろ」
そう言って、別のエリアでポポを惨殺して舌を剥ぎ取った。
氷結晶を使ったポーチに素材を入れ、奴と出会わないように迂回して下山する。
ーーーーーー
帰る頃には、晩飯時だった。
良い匂いが立ち込めていたが、何人もの村人達が外でそわそわしていた。
そこへダークが戻ると、依頼主の女性が駆け寄って来た。
「ハンターさん!
良くご無事で…!」
「ポポノタンだ、これだけありゃいいよな?」
「はい、はい!充分過ぎる程です!」
そこで、他の人達もどっと押し寄せて来た。
頭を小突かれたり背中を叩かれたり、ダークは驚いていた。
「な、なんだ…!?」
「山頂でティガレックスがうろついてるっていうから、心配してたんだよ!」
「しかも、そんな時に肉の納品依頼なんて出しちゃったから、もう大変!」
「とにかく、無事で良かった!」
口々に言う。
ダークは、依頼人にそこまで情を交わしあったことが無いため、不思議な感覚だった。
「このお肉、あなたの歓迎会のために使う予定だったの」
依頼主は、そう言ってお礼を言った。
最初のコメントを投稿しよう!