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「頭いてぇ…」
自宅のベッドで顔をしかめながら起き上がる。
先日の宴会で呑んだ酒が、抜けていない。
二日酔いである。
ダークは酒が呑めない。
しかし、周りの雰囲気や勧めを断れず一杯だけ付き合った結果がこれである。
「行くか…」
頭を押さえながら、もそもそと支度をして村長のところへ向かった。
村長は、相変わらず焚き火の所に居た。
軽く挨拶をすると、村長が話し始めた。
「ほっほ。昨日のティガレックスの撃退、ご苦労だったの。ありがとう」
「ティガレックス、か」
黄色と青の模様を思い浮かべた。
あの獰猛なモンスターが、轟竜・ティガレックス。
「そこで、厄介な奴が現れたのじゃ」
「脅威が去って、中型モンスターが沸いてきたか?」
「うむ…」
村長が表情を曇らせる。
ダークは言葉を待った。
「ドスギアノス…そちらではドスランポスの亜種と言うべきかね?
これを討伐してほしいのじゃが…」
「わかった、すぐに行こう」
「任せたぞ。中型とはいえ、村人には充分な脅威だからの」
ダークは、持ち物を確認しに自宅へと戻った。
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