肉食竜の長

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アイテムを確認し、装備を見る。 アイテムボックスをあさっている時にふと気が付いた。 ボーンシックル。 骨で出来た双剣である。 ダークは左手を軽く動かすと、双剣を握って構えてみた。 縦斬りから流れるように回転斬りをくりだし、剣を振るう。 そこで、左手の剣を落としてしまった。 「…まだ、だめか」 双剣を仕舞い、片手剣を装備し直す。 まだ握れない左手を恨めしく思いながら、自宅を後にした。 ーーーーーーーー 雪山の麓にベースキャンプを立てる。 ギルドの依頼であれば業者が組み立てたり支給品も充実しているのだが、村の依頼なので自分でしなければならない。 組み立て終えたダークは、携帯食料を飲み込み雪山を進んだ。 小型モンスターを退けながら、崖を登り洞窟を潜り抜けて山を登る。 丁度雪の積もったエリアにたどり着いたころ、目標のモンスターが見えた。 ギアノスよりも大きい、赤いトサカに青白い皮が特徴の中型モンスター、ドスギアノス。 ダークは、背後から奇襲をかけるべくゆっくりと近付き、ジャンプ斬りを放った。
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