28人が本棚に入れています
本棚に追加
密林までは、ギルドが手配した竜車に乗って行く。
今回は村の依頼ではないので、支給品や補助も充実している。
携帯食糧を水で流しこむように食べ終えると、丁度ベースキャンプの設営が終わったようだ。
「では、終わり次第信号弾で連絡を下さい」
「あぁ」
短く返すと、業者は狩場をあとにした。
ここは、テロス密林。
鬱蒼と茂った木や、島を囲むような海が特徴だ。
「さて、行くか…」
特に当てもなく、ダークは走り始めた。
今は繁殖期で、草食獣が多い。
そのため、肉食獣も自然と増える。
目の前には、厄介な青い鳥竜がエリアを陣どっていた。
「ランポス、か…」
ギアノスに似た青い皮の肉食獣。
アプトノスの狩りのため、群れで下りてきたようだ。
その中の一匹がこちらに気付き、獲物を横取りさせまいと威嚇し飛び掛かって来た。
「売られた喧嘩は」
新武器、太刀を縦に一振り斬りこむ。
「全て買う!」
ランポスはその一撃に吹っ飛び、真っ二つに裂けた。
ランポスの群れとダークは、お互いに牽制しながら睨み合った。
最初のコメントを投稿しよう!