怪鳥襲来

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「いた!」 ルインが指す方向にはイャンクックがのんきに水を飲んでいるところが映っている。 バトル装備のスキル、探知によりダークはたまに狙いのモンスターの気配を読み取ることが出来る。 そのため、予想よりも早く発見出来た。 「先制、任せた」 「OK、任しといて!」 ルインは弓を構えて矢を引き絞る。 ダークはそろそろとクックの背後に近づいた。 「オー、ライ!」 グワァァ!? ルインの放った矢はクックを貫通し、その衝撃でクックが仰け反る。 その隙に、ダークが斬りかかった。 「ぶった斬る…!」 突きから切り上げ、縦斬りとリズム良く刀を振る。 その姿はまるで、踊っているようだ。 斬る度に、ダークの刀は覇気を帯び、斬撃が研ぎ澄まされる。 ルインは、更に近づき矢を放った。 矢を纏めて放つ、拡散打ちだ。 弓には、麻痺瓶が取り付けてある。 やがて、クックの身体が硬直し動かなくなる。 ビリビリと痙攣し、クェェと小さく鳴いた。 麻痺状態になったのだ。 「今だよ!」 「言われなくても」 ダークは太刀を握りしめ、高く構えた。
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