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「がっ…!?」
躱そうと足に力を込めたが、寒さで身体の自由が効かなかったため、震える手で双剣を前にクロスさせてガードした。
無茶苦茶なのは知っていたが、命を守るためだ。
モンスターの突進が炸裂し、ダークの身が宙に浮く。
ダークは、竜車ごと崖から弾き飛ばされ、数十メートルはあろうかという山から落ちた。
ガアァァァァッ!
モンスターは満足したような咆哮を上げ、どこかへ飛び去っていった。
「チッ…身体が、動けば、なぁ…」
ダークは立ち上がろうと力を込めたが、叶わず地に伏し、意識を失った。
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