追われるもの

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『そうだよ、ぼくらにはピエロがいるんだ』 『……お前、なんで助けてくれなかったんだよ?』 《ボクの能力は助けるために作られてないからねぇ~!!残念でーしたー》 『……ほんと、キミって役立たずだね』 渚は机に頬杖をして、睨むとはまた違う不貞腐れた顔をしてピエロを見た。 《アハハハハ、役立たずかどうかはボクが決めるわけじゃない、君たちが決めるのさ!!》 『おれたちが?』 《そうだよー!!!だって、ボクらがコインを集めるわけじゃない!!ボクらは、ただのサポート役》 ピエロは、口角を上げて両手を上げる。 『ねぇ、ピロちゃん…コインを集めたらどうなるのさ?』 《……ピロちゃん?》 『なんだよピロちゃんって…』 『ん?いや、親しみを持って…ピロちゃん』 『『……』』 《プハハハハハ!!!アハハハハ!!ギャハハハハハ!!!》 晴喜のピエロに対してのアダ名に、ピエロは大爆笑する。 『だってだって、これから一緒にいるんだし……ピエロって、言うぐらいだからあと9体もピエロでしょ?』 『…だからって、なんでピロちゃんなの?』 『略してみました、ピロちゃん可愛いじゃんか』 『……可愛いか?』 《ハハハ、君みたいなの好きだよ!!君たちに教えてあげるよ、コインを集めると莫大な力が手に入るんだよ!!》
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